悠悠自適なチネカルライフ

映画、音楽、美術鑑賞とあれこれ

映画『愛がなんだ』観賞。

こんにちは、KI(@kei00213) です。今日は公開中の新作映画『愛がなんだ』を、個人的な感想を交えながら紹介していきたいと思います。(※このブログはネタバレありのブログではありませんが、前情報なしで観たい方は、閲覧をご遠慮ください。)
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あらすじ

猫背でひょろひょろのマモちゃんに出会い、恋に落ちた。その時から、テルコの世界はマモちゃん一色に染まり始める。会社の電話はとらないのに、マモちゃんからの着信には秒速で対応、呼び出されると残業もせずにさっさと退社。友達の助言も聞き流し、どこにいようと電話一本で駆け付け(あくまでさりげなく)、平日デートに誘われれば余裕で会社をぶっちぎり、クビ寸前。大好きだし、超幸せ。マモちゃん優しいし。だけど。マモちゃんは、テルコのことが好きじゃない・・・。

感想

20代後半の四人をコミカルに描く群像劇は、今までにないほどに現代的に感じました。

例えば主人公のテルコが振り回される恋人のマモちゃんは、観る前に聞いていた話だとかなり恋愛にだらしない男を想像していたのですが、あまりのテルコの暴走っぷりにマモちゃんに共感することもありました。

テルコの友達の葉子は、マモちゃんの話を聞いて批判するのに、自分のやってることはマモちゃんと変わらなかったり。その葉子に振り回されるナカハラは、不器用なのに突然大胆な行動に出ます。

この多様な関係性が現代的で、一言で言い表せないキャラクターの造形の深さにはリアリティを感じます。

劇中の「うまく言葉で気持ちを伝えられない人もいるよね」って言葉も妙にしっくりきました。